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和菓子に敷く懐紙の折り方

お客様をお招きするのに洋菓子も美味しいですが、たまには和菓子も良いですね。お客様に和菓子をお出しする際、ちょっと懐紙を敷いてあげるとセンス良く見えます。少しの工夫で素敵なおもてなしが出来ますね。そんな時に敷く懐紙の折り方に、実は縁起を担ぐ折り方があるのをご存知でしょうか。お客様に和菓子をお出しする際、懐紙をそのまま2つ折りで敷くよりも、少しずらしてあげると美しく見えます。そのずらす折り方がポイントです。「吉」と言われる折り方が、上になる懐紙が右下がりになる折り方です。一方、左下がりになる折り方を「凶」としています。折り目をつけて懐紙を開くと、左上から右下に下がって折り線がついています。太陽は左から昇ることから、左を貴ぶ意味があるそうです。よって、普段のおもてなしの場合は、懐紙が右に下がるようにずらして折り、和菓子をのせると縁起が良いことになります。逆に、仏事には懐紙が左に下がるようにずらして折ると、良いということでしょう。

カラフルな懐紙を折って、和菓子をお洒落に

懐紙は白だけではありません。懐紙には様々な種類があります。総模様入りや透かし、ワンポイントなど、柄も古代柄に留まらず現代的な柄もあります。のせる和菓子とコーディネートして、懐紙も合わせるといいかもしれませんね。一般的な銘々皿のサイズが15cm~18cmですから、懐紙をそのまま少しずらして折って、和菓子をのせればいいことになります。しかし、それよりも小ぶりの皿の折り方は、懐紙を更に半分に折って、ずらしてあげると良いでしょう。京都には懐紙の専門店『辻徳』があります。お茶席で使う懐紙から、小さなサイズや大きなサイズ、模様入りの懐紙の種類が豊富です。どれもこれも欲しくなってしまう懐紙で、オーダーメイドの懐紙もあります。ネット販売もしているので、お気に入りの懐紙を取り寄せるのも良いかもしれませんね。

和菓子以外の使い方・懐紙の折り方

懐紙を使ってポチ袋が作れます。お年玉やちょっと心づけの時に、お洒落なポチ袋だとセンスが光ります。また、箸袋も作れてしまいます。懐紙の専門店『辻徳』のHPでは、そんな活用術や作り方が紹介されています。是非参考にしてみて下さい。また、懐紙は和紙なので非常に水分や油の吸収がいいです。お茶席でもちょっと口紅を抑える時や、手先を拭くにも便利です。油紙の代わりにメイク直しにも役立ちます。油と言えば、天ぷらの敷物にも重宝します。さらに、写真を渡す時もそのまま封筒に入れるのではなく、お洒落な懐紙で包んであげると、受け取る側にも心遣いが伝わります。懐紙にメモを書くのも洒落ていますね。例えば訪ねた相手が留守だった場合、懐紙にメモを書いて折り方を工夫し、名刺を挟んで置いてきたら、受け取った相手はとても印象に残ります。お祝いのご祝儀袋にもそのままお金を入れずに、懐紙を折って包んで入れると丁寧です。出産祝いなら犬張子の絵柄が良いでしょう。犬張子は、古くから厄除けと子どもの健やかな成長を願う玩具として、使われていました。熨斗などにも犬張子の絵柄がありますね。懐紙に使われている和紙は、紙の中でも格式が高いので改まった印象を受けます。このように懐紙は折り方の工夫で、和菓子以外にも沢山の活用方法があります。