小豆に砂糖を加え甘く煮てお餅や白玉団子を加えたり、贅沢な素材を使ったりとお店によってこだわりが溢れ、形態も全く異なる「ぜんざい」や「おしるこ」。関東と関西では定義が若干差異があります。関西ではこしあんのものが「おしるこ」でつぶあんのものは「ぜんざい」と呼んでいます。それに対して関東ではこしあんであってもつぶあんであっても汁気のあるものを総じて「おしるこ」と呼びます。そして汁気のないものを「ぜんざい」と呼びます。

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堀井七茗園(ほりいしちめいえん)・宇治抹茶冷やしぜんざい

文科庁が認定している構成文化財にも登録されており、今尚伝統に沿った方式で作られる宇治抹茶を専門に扱っている「堀井七茗園」。抹茶で知られる宇治における選りすぐりの老舗で室町時代に足利将軍によって指定された京都の7つの茶園「堀井七茗園」のうち、今だに存在が維持されている唯一の茶園です。その堀井七茗園で採取された他では味わうことができない上品な抹茶をふんだんに使用したおぜんざいは冷たいぜんざい向けに炊きあがりを調整したあんこと白玉の上から冷たい抹茶をかけるという贅沢な一品です。

東山茶寮・宇治抹茶、ほうじ茶ぜんざい

厳選された北海道産の小豆で作られる自家製餡と白玉に冷たい抹茶が絶妙いん組み合わさる宇治抹茶にほうじ茶の香ばしい風味が際立つほうじ茶冷やしぜんざいとのセットはギフトとしてよく送られることがあるそうです。控えめな甘さの優しい味わいと京風ぜんざいは本物を知っている人にこそ、味の真髄を満喫できるほんのりと甘いおうすのような味わいとすっきりとした後味を堪能できるように工夫されています。抹茶・ほうじ茶のどちらも京で使っている素材を使っているため、この味を忘れることはできないはずです。

養老軒・京都養老軒 冷やし京ぜんざい

1931に創業された現代に合わせた和菓子で人気があるのが「養老軒」です。女性として初めて「明日の名工」にも選ばれた女将がいることでも有名です。みかんやトマトがそのまま1つ入ったフルーツ大福はテレビや雑誌でもよくピックアップされています。しかし、モダンな雰囲気を醸し出している「冷やしぜんざい」も忘れてはいけません。モンドセレクション金賞を受賞した上質な餡をベースにして、ホイップクリームや白玉、栗などをトッピングした和洋摂津の風味も魅力があります。お取り寄せの場合、半解凍の状態でアイスのように食べることも推奨されています。老若男女関係なく食べることができる至高の一品です。

越後岩舟家・村上茶冷やしぜんざいセット

越後の風土、環境を尊重しつつ昔ながらの製法で美味しさを求めるお店があります。それが「越後岩舟家(いわふねや)」です。昔ながらの製法で作られたお菓子やお餅を提供しています。新潟県産のコシヒカリを使うなど質の高い味を提供しており、新潟のお土産には欠かせない「笹団子」の有名店としても広く知名度があります。地元の「村上茶」の玉露をたっぷりと使い、厳選された小倉を丁寧に仕込み、さらにその小倉あんを2層に仕立て上げ、冷やしたぜんざいは中にもちもちの白玉が入っており食べ応えが十二分あります。高級素材を惜しげもなく使った贅沢を極めぜんざいです。