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水菓子の本当の意味とは

水菓子といえばどんな菓子を連想しますか。わらび餅や羊羹などの「プルプル」や「みずみずしい」といった菓子を連想するかもしれません。しかし、水菓子の本当の意味は違います。なので、ゼリーやわらび餅が水菓子に該当しないのです。

一般的に水菓子は和菓子

一般的に羊羹やワラビ餅といった菓子が水菓子に該当すると思われています。しかし、そもそも和菓子にはどのような種類があるかをご存知でしょうか。和菓子は大きく分けると3種類に分けることができます。駄菓子・干菓子・焼き菓子の3つです。駄菓子は子供時代に誰でも買って食べたことがあると思いますが駄菓子の歴史は江戸時代にまで遡ることになります。麦、あわ、ひえ、豆などの雑穀や水飴や黒砂糖などを使って作られていた安い菓子です。「一文菓子」と呼ばれ庶民に親しまれていました。伝統的な駄菓子で現代でも食べることができるものといえばかりんとうや金平糖、カルメ焼きです。次に干菓子です。干菓子は水分が少なく、乾燥したものを指します。落雁(らくがん)や和三盆(わさんぼん)のことを指します。干菓子には定義があり「水分量が製品完成時で20%以下」というのが干菓子になります。よっておせんべいや固形の飴も該当するということになります。水分量が30%〜35%の菓子は「半生菓子」に該当します。最中がここに該当します。また焼き菓子は小麦粉を練り、その後焼き上げられるお菓子のことをまとめて焼き菓子と呼びます。カステラやボーロなどはこの焼き菓子に該当します。焼き菓子は室町時代に西洋の文化が渡来してから、日本でも発展しました。おせんべいも焼き菓子に該当します。

水菓子に該当するものは

水菓子は3つの意味があります。1つ目は羊羹です。これは水菓子といえば「みずみずしい」というイメージから来ている物の通りです。そして一般的にな水菓子といえばこのような和菓子です。2つ目の意味は「くだもの」です。菓子とくだものは一見関係がないように見えますが、昔は3食以外に食べるものとして同じ扱いでした。3つ目は「アイス」です。アイスキャンディーやシャーベットなどの水分を凍らせて作るお菓子を「水菓子」と呼ぶ人も多いです。ただし、羊羹とかと区分けするために「氷菓子」と呼ぶ人もいるようです。

結局水菓子の本当の意味とはなにか

ここまでで水菓子には3つの意味があると記述しました。ではこの中のどれが正解なのか。水菓子の本当の正しい意味は「くだもの」です。広辞苑にもくだものの意味でしっかりと掲載されています。では水分を多量に含んでいる水羊羹はどこに所属するのか。答えは生菓子です。洋菓子の中ではケーキなども「洋菓子」と呼びます。水分が多く、賞味期限も短いです。

ちなみにスイーツはどの区分になるのか

菓子の意味を含む「お菓子」ですがスイーツはどの区分になると思いますか。じつはスイーツは洋菓子、和菓子関係なく指す言葉になります。だから生クリームを使った洋菓子のような和菓子を「和スイーツ」と呼んだりします。デザートは食事後に食べるスイーツの言葉になります。食事だけでは取りきれなかった栄養や欠いてしまった栄養を補給するという意味です。