普段のお呼ばれでの和菓子の食べ方

日常生活の中で、友人宅に招待されることがしばしばあります。その様な場合、お茶と一緒に和菓子も用意してくれる事が多いでしょう。食べるタイミングは、会話を楽しみながら自由に食べて構いません。銘々皿で出してくれた場合は、付いている楊枝で皿を傷つけないように注意が必要です。和菓子は楊枝で1口ずつ切って食べると所作が美しいですね。餅菓子などは切りにくいので、手で食べても大丈夫です。但し、粉などが飛び散らないように気を付けましょう。干菓子の煎餅などはかじったりせずに手で割って食べます。菓子器で和菓子を出された場合、通常は人数分入っていることが殆どのため、自分だけが多く取らないように注意して下さい。親しい仲間同士でも、友人より先にお菓子を取る場合は、「お先しますね」と一言声を掛けると気持ちがいいですね。

観光地でのお抹茶と和菓子の食べ方

観光地などでちょっとした立礼席(畳に正座ではなく椅子席のこと)の場合、初めに和菓子が運ばれて来ます。それはお茶席では、お茶よりお菓子を最初に食べるようになるからです。その理由は、空腹にお抹茶を飲むと、胃など身体に負担が掛かってしまうので、それを緩和するためです。また茶道に於いて和菓子は添えであって、あくまでお茶がメインだからです。ほんのり口の中に甘味が残っているところに飲むお茶は、美味しいものですよ。立礼席の和菓子は、主菓子だったり干菓子だったり様々です。練り切りなどの主菓子の場合、付いている楊枝でひと口大に切って食べて下さい。お饅頭などの場合は、楊枝が付いていないことがあります。その際は手でひと口にちぎって食べましょう。和三盆などの干菓子の場合は、一般的にひと口で食べられる大きさになるので、そのまま口に運びます。また、お盆に和菓子とお抹茶を一緒に出される場合もあります。そんな時も、是非和菓子を最初に食べてからお抹茶を飲んでみて下さいね。

正式なお茶席での和菓子の食べ方

改まったお茶席の場合は、通常懐紙と菓子切り楊枝を持参するようになります。初めに菓子器を次の客との間に置き、「お先します」と声を掛けます。その後自分の正面に菓子器を置いて、持参している懐紙を1枚折り返します。折り返すのは、衛生面を考慮して内側を使う意味があります。懐紙は数十枚の束になっており、透かしや季節の絵柄が入った物もあります。お茶席では束のまま使用し、皿代わりに和菓子を乗せる役目をします。主菓子は菓子器に人数分が入っているため、菓子器に添えてある箸で自分の分を1つ懐紙に取ります。取り終わったら、再度次の客との間に置いて「お先しました」と声を掛けます。次の客に2度挨拶するようになりますが、茶道ではこのように礼儀を重んじるのが特徴です。主菓子を食べる前には、亭主(招いた人)に「お菓子を頂戴します」と声を掛けます。ここでやっと和菓子を食べることになります。和菓子は持参して来た楊枝で、ひと口大に切って食べます。もし和菓子が食べ切れない場合は、懐紙に包んで持ち帰りましょう。干菓子の場合も、次の客と亭主への挨拶は忘れないようにします。同じように懐紙に自分の分を取りますが、和三盆のような小さな干菓子の場合、取り箸が添えられていないことがあります。そのような時は、手で取ることになるでしょう。お茶席は緊張してしまうものですが、慌てず落ち着いて行動すると失敗もありませんよ。お茶席を楽しむつもりで堂々と振舞いましょう。