よくお茶会など行くと、お土産にお茶菓子を貰うこともありますね。しかしそのようなものには、ほとんどの場合賞味期限などが記載されていません。すぐには食べられないし、一体何日後まで食べられるか疑問だし、困ってしまいます。この記事では、一般的な和菓子はどれくらい日持ちが良いのかをご説明いたします。
目次
和菓子の日持ちと保管方法
基本的にお菓子屋さんで販売している和菓子は、その日のうちに食べることを考えて作られているので、日持ちが良いとは言えません。冷所保存で次の日ならば問題なく食べられるでしょう。
ねりきりという造形が美しく凝ったものから一般的なお団子までそれは変わりません。和菓子は使う材料が洋菓子と違い同じものが多いため、そのような部分も似てきます。
そして和菓子はあまり冷蔵庫で保管するのに向いていません。それはでんぷんを使ったものが多く、冷蔵庫に入れると固くなり戻らなくなるのです。
炊いたお米を冷蔵庫で保存するとカピカピになってしまうのと同じ原理ですね。そのため、ラップで2重に巻くなどの対策が必要です。
その日に食べるのでしたら常温保存で問題ありませんので、早めに食べてしまいましょう。
そしてしばらく食べそうにないという場合には冷凍で保存するしかありません。少し味は落ちてしまうかもしれませんが和菓子は冷凍保存も可能です。
賞味期限の長いもの
和菓子の中でも賞味期限が長いものは「羊羹・煎餅・飴」などが上げられます。
水分含有量が10%以下のものは「干菓子」に分類され、これらは湿気などに注意していれば3ヶ月から半年は保存できます。飴と煎餅は干菓子に含まれます。
そんな干菓子とは真逆の和菓子である、みずみずしい羊羹の賞味期限が長いというのは意外ですね。しかしすべての羊羹の賞味期限が長いというわけではありません。
羊羹の賞味期限の違いというのは、なに羊羹かによって変わります。普通のいわゆるプレーンの羊羹は大体1年ほどなのですが、例えば栗羊羹でしたら賞味期限は1ヶ月ほどとかなり短くなってしまいます。
何故何も入っていない普通の羊羹が日持ちするかというと、羊羹は製造の際しっかり練りながら加熱して作られておるため熱が全体に行き渡っているため、菌が全て死滅するのです。
工場の衛生管理が良い状態で作られていますので、ほぼ無菌と言ってよいほどの和菓子なので賞味期限が長いのです。
そして腐らないと言われている砂糖がたっぷり使われているのも相まって、羊羹は賞味期限が長い和菓子になっているのです。腐る要素が無いから長く保存できるのですね。
しかし栗や芋などが使われていると、そちらの方が早く悪くなってしまうので全体に菌が行き渡り食べられなくなってしまいます。
それでも1ヶ月と和菓子の中ではかなり保存がきくものですので、羊羹はお土産にも最適な和菓子です。
さいごに
和菓子の基本的な賞味期限と保存のきく和菓子について少しでも知っていただければ幸いです。
余談ですが、ねりきりは普通2~3日の賞味期限だと思いますが、スーパーで販売している物は3週間近くの賞味期限が設定されていたのには何かしらの恐怖を感じてしまいました。
通常の和菓子よりも枠を越えて長い期限のものを見た時は、一旦考えてみることも時には大事だと思います。特にあんこは意外と賞味期限が短いので注意しましょう。