目次

おはぎとはなにか

おはぎとはもち米とうるち米を混ぜたもの、あるいはもち米単体で生成され、その米を炊くか蒸します。その後、米粒の形が少々残ったものに餡をまぶして丸めたものです。おはぎの別名として「はぎのもち(萩の餅)」と呼ばれることがあります。また、春は牡丹餅(ぼたもち)、夏は夜船(よふね)、秋は御萩(おはぎ)、冬は北窓(きたまど)と季節によって呼び名が変わります。

おはぎの歴史について

おはぎは元々、もち米と小豆を炊いて作られていました。しかし、砂糖はとても高価な品であるため、庶民には手が出ませんでした。しかし、明治以降砂糖が安価になり庶民でも購入が可能になりました。次第に現在でも食されるような甘いおはぎが作られるようになりました。また小豆には邪気や悪気を祓い、清める作用があると信じられていました。このことにより、彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が定着しました。

おはぎは地方によって食べ方が全くことなる

おはぎには地方独自の食べ方というのが色濃く出ます。よく販売店やスーパーで売られているおはぎの色は小豆あんを用いた赤紫色ときな粉を使った黄色のおはぎをイメージしませんか?東日本に縁がある方ですと黒色のおはぎが思いつくと思います。この種類のおはぎには黒ごまが用いられています。ごまは粉のようにすり潰したタイプと粒のままのごまを使うタイプとお店によって違います。しかし、共通して小豆あんを包んだお餅にごまがまぶされています。黒ごまを使ったおはぎが東日本なら、西日本のおはぎはどうなのか。西日本では緑色のおはぎがあります。この緑色の正体は青のりです。西日本では和菓子に青のりを使うことは珍しいことではありません。甘い豆餡を包んだ豆に多量の青海苔をまぶした「真盛豆」という菓子や青海苔を練りこんだ羊羹があります。また青海苔を使った饅頭もあります。薄味を好む関西人の人にはさっぱりした青海苔が好まれます。中は普通のおはぎ同様、小豆あんが入っています。

同じ緑色のおはぎでも別種がある

前記で関西には緑色のおはぎがあると記載しました。しかし東日本にも緑色のおはぎが存在します。場所は東北の宮城県です。そのおはぎとは宮城県の有名な代物、ずんだおはぎです。仙台の銘菓として全国でも有名になった枝豆で作られたずんだあんです。小豆あんではなく、おもちをずんだあんで包んだおはぎは優しく甘い美味しさを堪能することができます。

きなこ以外の黄色のおはぎが存在する

きな粉を使ったおはぎの外見は黄色くなります。しかし岐阜県にはきな粉を使わず黄色い色をしているおはぎがあります。栗きんとんを使った「栗あんのおはぎ」が存在します。食べると甘さと同時に栗の風味と味を感じることができます。こちらは通年販売されていますが、旬の秋に食べることを推奨しています。

おはぎの中身にも違いがある

おはぎには見た目は同じでも食べてみないとあんが入っているかどうかわからない場合があります。これは黒ごまや青海苔のおはぎ関係なくあんが入っている代物とあんがなく、もちがあるだけのおはぎの2種類があります。また、あんが入っている場合でもあんの量が多かったり少なかったりします。これらは地域差や店舗によって違いがあるので購入前に確認することをオススメします。