茶道における和菓子とは

茶道ではお茶の味を引き立てるために菓子は欠かせない存在です。基本的には「濃茶には主菓子」、「薄茶には干菓子」という組み合わせのもとで和菓子を食べます。しかし例外もあったり、茶の席や時期によっては季節にそった菓子を出される場合もあります。

茶道の菓子

茶会や茶事で出される菓子は、その四季を感じさせる味わいのあるもの、かつお茶の味を引き立ててくれる菓子が選ばれます。客人をもてなす側が菓子の食べ頃を踏まえて菓子を作り、お茶とともにお出しするのが本来の形になります。菓子の風味が落ちないうちに寒い時期には温かいものを、暑い時期には冷たく冷やした状態でもてなすことができます。

菓子の種類

菓子の全体を見ると数多の数が存在します。しかし、茶道において使われるのは2種類だけです。主菓子は饅頭や餅菓子、羊羹、金団子などのお腹に入れた時にボリュームを感じるものを食します。自然や四季折々ものをイメージして使います。菓子にはそれぞれの情緒ある銘を持っています。そして四季を感覚として感じるような仕上がりになっています。干菓子は煎餅や金平糖、有平糖などの菓子です。こちらも主菓子同様に口に含むと四季を感じることができる仕上がりになっています。

茶道に向いている菓子

茶道に向いている菓子はお茶の風味を引き立てたり、味わい深いものにする菓子が向いています。なぜなら、茶道は風味に重きを置いているからです。そのためバターやチーズ、油を使った菓子は茶道には不向きです。理由として菓子は時間がたつと味に変化があるからです。茶道に使う菓子は使われている材料は基本的に新鮮で質の良いものを使います。なぜなら、菓子を食べることによって舌に感じる味を重宝するからです。つまり茶道と一緒に食べるのに向いている和菓子はシンプルで自然体な菓子ということになります。菓子を選択するポイントとしては香りが強くない点と見た目を重視するといいです。またできるだけ季節感を見ただけでもしくは口の中に入れるだけで感じることが大切です。

菓子器

主菓子、干菓子で使われる菓子器ですがそれぞれにしっかり用途が決められています。基本的に主菓子で使われる菓子器には朱塗りで緑色が金色になっており、蓋付きの「菓子椀」が最も正式な菓子器とされています。その他にも「緑高」といって緑色を高くした盆で5つ重ねにして総蓋したものがあります。「銘々盆」は1つのお盆に主菓子を乗せ、お客様にすすめるお盆です。「食籠」は基本的に黒色に着色されており陶磁器や籠地の蓋付きの菓子器です。「盛込鉢」は1つの鉢に客の人数分の主菓子を盛り、その後提供するための鉢になります。また干菓子の菓子器ですが、これにも数種類の型が存在します。「高杯(たかつき)」は脚のついた杯や盤といったカメラの三脚のような脚がついている道具を指します。「青貝盆」は貝殻を漆器にはめ込んで模様を描いた装飾のある盆のことです。「独楽盆(こまぼん)」は丸盆で、黒色に塗られています。また環状にはその盆特有の模様が描かれています。「振り出し」は茶箱でお茶を立てている際に用いられる小さな菓子器で、小粒のような菓子を入れ振り出してくれます。