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春の和菓子
草餅
草餅は上巳の節句のお菓子で、春を代表する和菓子です。
形や作り方も様々ですが、蓬を練りこんで作った餅菓子のことをいいます。
引千切(ひちぎり)
餅と餡で作られる和菓子で、あこや餅とも呼ばれることもあります。
引き千切ったような形の生地にくぼみを作り、その上に餡玉やそぼろ状の餡を乗せます。
生地の材料や色、餡の形状も様々です。
桜餅
桜餅は桜を使った和菓子で、桜の葉で餅菓子を包んだものです。
桜餅は2種類あり、関西と関東で作り方や見た目が異なります。
関西の桜餅は道明寺粉を蒸して色付けした生地で餡を包んだもの、関東では小麦粉を使った生地を薄く焼いて餡をくるんだものが一般的です。
夏の和菓子
水羊羹
小豆などを使った餡を寒天で固めたものを羊羹といいます。
その中で寒天の量が少なく柔らかい食感のものが水羊羹です。
葛餅
葛餅は葛粉を使用した和菓子で、透明感があり弾力があるのが特徴です。
涼しげな見た目から夏の菓子としてよく知られています。
葛粉の生地で餡を包んだもののことは水饅頭または葛饅頭と呼ばれます。
水無月(みなづき)
六月の晦日に食べるとされる和菓子です。
三角形の上に邪気を払うとされる小豆が散らされており、半年間の無事に感謝して残り半年の無病息災を願います。
外郎、葛、小麦粉など様々な材料で作られます。
秋の和菓子
おはぎ
おはぎは、もち米を蒸したものを餡で包んだ和菓子です。
秋に作られるものを「おはぎ」と呼び、春に作られるものを「ぼたもち」と呼びます。
栗きんとん
元は岐阜県の銘菓ですが、現在は全国的に広がっている和菓子です。
栗と佐藤や水あめを練って茶巾で絞って栗のような形にした和菓子で、おせち料理に入っている栗金団とは別ものです。
冬の和菓子
いちご大福
いちご大福の歴史は浅く、昭和後期頃にに考案された和菓子です。
いちごの果実を餡で包み、さらに大福餅で包み込んだ和菓子です。
生のいちごを使用するため、冬から春にかけて販売されることが多いです。
うぐいす餅
早春を代表する和菓子で、春告げ鳥と呼ばれる鶯の名前が付けられています。
求肥で餡を包み、うぐいすきな粉をまぶしたものが一般的です。
季節を感じる練り切り
上記で紹介した季節ごとにある和菓子以外に、練り切りでも季節を感じることができます。
練り切りとは、水分を飛ばした餡に求肥を練りこんだ生地でできており、粘土のように形作ることができる和菓子です。
餡の種類を変えたり、餡や生地に着色したりして色合いを変え、四季折々の花や、モチーフの形にすることができます。
和菓子店でも独自に季節を象った練り切りを作っていることが多いようです。