お酒のおつまみとして昔から愛される枝豆。冷凍のものは一年中手に入りますが夏の旬の時期に出回る枝についたままの枝豆は香りが違ってまた格別のおいしさです。そんな枝豆ですが和菓子の材料としても広く使われています。枝豆の栄養価や枝豆を使った手軽に作れる和菓子をご紹介します。

未成熟の大豆「枝豆」

そもそも、枝豆は大豆だということをご存知でしょうか。正確に言うと未成熟の大豆のことを枝豆といいます。枝豆は未成熟の段階で枝ごと収穫し、その後枝からさやを外してスーパーなどに出荷されます。一方大豆は枝になったまま成熟させてそのまま乾燥させます。からからになったら収穫し、出荷されます。

ここで意外に知られていないのが枝豆は植物の分類上野菜で大豆は豆類に分けられること。同じ植物から二種類のものが収穫できることになります。

仙台で昔から愛されるずんだ餅

さて、そんな枝豆を使った代表的な和菓子といえばずんだ餅です。ずんだ餅といえば仙台を代表とする宮城県周辺で昔から愛されてきた和菓子です。鮮やかな若草色のずんだあんは小豆から作ったあんとはまた違った爽やかな甘さが魅力です。

ずんだ餅が仙台で生まれた説はいくつかありますがそのひとつが戦国武将、伊達正宗が合戦で使う刀「陣太刀(じんだち)」の柄を使って茹でた枝豆を潰してあんを作ったことがのちになまって「じんだち」→「ずんだ」になった説が有力です。

保存設備や技術が今ほど発達していなかった昔は夏の枝豆の収穫時期にしか楽しむことができなかったずんだ餅。その理由に枝豆の収穫時期が大豆になる直前のほんの3~4日しかなかったこと、さらに枝豆は足が速い(痛むのが早い)ことが理由に挙げられます。

枝豆の名産地 新潟のえだまめ餅

国内でトップクラスの枝豆の名産地といえば新潟県。採れたての地元の枝豆を使った和菓子がたくさん生み出されています。新鮮な枝豆を使ったあんをやわらかい餅で包んだえだまめ餅はほんのり若草色のずんだあんが透けて見える可愛らしい見た目です。

そのほかに枝豆をなめらかにすりつぶして固めた枝豆ようかんもさっぱりした甘さでお土産としても人気があります。

ずんだ餅の作り方

【材料】
枝豆…200g
塩…30g
水…1000㏄
砂糖…50g
塩…10g
切り餅…8個

【作り方】
1.枝豆の両端をはさみでカットして中まで塩分が入りやすくする。10gの塩を振りかけ、全体を揉む。
2.沸騰した湯に30gの塩を入れて2~3分茹でる。ひとつ食べてみてほんの少し固いくらいで湯から揚げる。
3.粗熱が取れたら豆をさやから取り出して薄皮を取り、すり鉢でつぶす。なめらかにしすぎず、粒が残る程度にする。
4.つぶしながら少しずつ砂糖を分けて入れ、溶かす。好みで一つまみ弱塩を入れても良い。
5.柔らかくした餅にたっぷりからめて完成。

【ポイント】

枝豆は茹ですぎると食感が悪くなるので固めにゆでる。薄皮が残っていると口当たりが悪くなるのでしっかり取り除く。砂糖は溶けにくいので少しずつ入れて溶かす。塩を加えることで全体の味が引き締まる。茹でるときにも塩分が入るのであんの味見をして味を調整する。

ずんだの本来の味を楽しむために餅はレンジで柔らかくするか茹でるのがおすすめです。焼くと焦げて香ばしくなってしまうので注意してください。