和菓子に欠かせない材料のひとつ、きな粉。香ばしいくほんのり甘いきな粉が和菓子のおいしさを引き立てます。餅やぎゅうひにまぶすのは一般的なきな粉の味わい方ですが実は他にもたくさんのきな粉を使った和菓子があります。主役級においしいきな粉を使った和菓子をご紹介します。

大豆から作られるきな粉

きな粉が大豆から作られるのは有名な話です。大豆は国内では主に北海道で栽培されます。きな粉にされる大豆は国産から輸入のものまでさまざまです。主な大豆の輸入先はアメリカやカナダ、ブラジルです。

昨今消費者が遺伝子組み換え作物を取り入れることに敏感になっていることにより、遺伝子組み換えでない、かつ有機国産大豆の人気が高まっています。

きな粉のできるまで

きな粉を作る工程はとてもシンプル。選りすぐった大豆をじっくりと焙煎し、自然に冷やしたのち、粉砕機で細かくします。最後にふるいにかけて粒子を均一に整えます。このシンプルな工程だからこそ材料となる大豆の選定から入り具合、ふるうメッシュの細かさなどによってきな粉の味が変わってくると言えそうです。

きな粉はそのシンプルな作り方ゆえ、自宅でも簡単に作ることができます。

いろいろな種類のきな粉

きな粉の材料は大豆だけですが大豆の品種によっていくつかの種類のきな粉があります。一般的なきな粉が普通の大豆から作られるのに対して黒大豆から作られるのが黒豆きな粉。普通のきな粉より生産量が少ないため価格は少々高めです。黒豆きな粉は香ばしく、黒い粒が混ざっているのが特徴です。濃厚なコクのある香ばしさがたまりません。

ほかにもうぐいす餅に欠かせないうぐいすきな粉。うぐいす色が美しいこのきな粉は青大豆という品種を使って作られ、普通のきな粉より油分が少ないのが特徴。その代わり糖分が多い青大豆から作られるうぐいすきな粉は甘く上品な味が特徴です。

自家製きな粉の作り方

【材料】
大豆…適量

【作り方】
1.大豆をフライパンで炒ります。焦がさないように中火で10分程度香ばしい香りがしてきたら火を止めます。
2.自然に冷ました大豆をミルサーにかけます。細かくなったらふるいにかけて完成です。

ミルサーがない場合はすり鉢でする方法もあります。その場合大粒の大豆は粉状にしにくいためはじめは布袋に入れてすりこぎで叩くように潰すとすりやすくなります。

うぐいすきな粉を作る場合は青大豆を使いますが、青大豆は熱に弱いので入りすぎは禁物です。弱火で炒りましょう。

きな粉を使った和菓子

きな粉を使った和菓子は数あれど、思い浮かぶのはおはぎやお餅にまぶす方法ではないでしょうか。シンプルなお餅に香ばしいきな粉の相性は最高ですね。いずれもきな粉にお砂糖を入れて甘みを足し、さらにほんの少しの塩を食えわえることで甘さを引き立て全体の味を引き締めます。

また、ぎゅうひにきな粉をまぶして食べるのも外せません。きな粉との名コンビ、黒蜜をかけることでその相性の良さを再発見できます。

珍しいところだときな粉が主役の「すはま」。すはまはきな粉に黒蜜や水あめなどを入れて固く練り、豆などの形に成型した干菓子のようなもの。食感は少し固めのきな粉棒といったところでしょうか。きな粉棒もきな粉が欠かせないお菓子ですね。