日本には昔から四季折々のお祝い事があり、そのお祝いごとに和菓子がともにあります。伝統的でその季節を感じることができ、お祝いの気持ちを込めた様々な和菓子をご紹介します。

桃の節句~桜餅~

桜餅は、3~4月の桜の季節にちなんだ和菓子。桜と言っても桜の葉を使い、その風味もともに味わうお菓子です。桜餅には京都の道明寺でうまれたもち米を乾燥した道明寺粉を使ったモチッと感が特徴の道明寺桜餅と、江戸の長命寺で生まれた小麦粉を溶いて桜の花をイメージしたピンクの色を付けたクレープ生地に似た長命寺桜餅があります。

5月5日の端午の節句に食べられる柏餅と対の意味を持たせて桃と似たピンクの桜を使った桜餅が食べられるようになったと言われています。

端午の節句~ちまき~

もち米に味付けをして蒸したいわゆる中華ちまきとは違い、うるち米で作った餅を笹の葉で円錐状に包んで蒸したお菓子です。
端午の節句とは、月の初めの午(うま)の日をのことを指します。昔からこの日は悪しき日とされていて、ちまきがうまれた中国では邪気を払う行事が行われていたそうです。この行事が勇ましいことから男の子が勇ましく成長するのを祝う時に食べるちまきが生まれたと言います。

めでたい紅白饅頭

薯蕷饅頭は紅白に色付けされお祝い事などに使うことも多く、高級な、上質なという意味も込めて上用饅頭と表記されることもあります。

紅白に色付けされた饅頭はセットにされ、七五三や初節句、出産祝や敬老祝いなど幅広く使われます。饅頭の表面に寿などの焼き印をしてお客様に配るなどしてお祝いのおすそ分けに使われるのは本当に日本らしい風習です。

鶴の卵を模した鶴の子餅

また、日本では昔から亀と並んで縁起がよい動物とされる鶴の卵を模した「鶴の子餅」。これは甘いお餅のようなすあまから作られています。卵の先がとがったような形に成型して紅白セットで箱詰めにして熨斗をかけてお祝いの席などで配られます。ゲストにもお祝いの気持ちをおすそ分けする気持ちが込められていると言われています。

健やかなこどもの成長を祝う一升餅(一生餅)

一升餅は、一升分のお米、つまり約1.8kgのもち米を使って作るお祝い餅です。 このお餅を背負って、一歳の誕生日を迎えたこどもの成長を祝います。一生食べることに困らず健やかに成長するようにという願いを込めて一生餅と呼ばれることもあります。お餅の表面には赤い色素を使ってお祝いされるこどもの名前を書きます。

しかし1.8kgのもち米を炊いて餅にすると実際の重さは約2kg。風呂敷に包んで子どもに背負わせるわけですが、大概の子供はその重さにふらつき、驚いて泣いてしまいます。大人でも2kgは重く感じるほどです。

さまざまな願いを込めたお祝い菓子

いかがでしたか。お祝いに使われる和菓子は日本でめでたいとされる紅白の色や長寿やお祝いの象徴、鶴や亀をかたどったもの、生命力が強いものや魔除けの効果がある植物などを使って作られることが多いようです。

お祝い菓子の意味を知ることでさらにお祝いへの気持ちも高まりますね。想いを込めた歴史のある和菓子を食べて、日本ならではのお祝いをしてみてはいかがでしょうか。