和菓子の種類と蒸し菓子

和菓子の種類は非常に多く、細かく分類すると数えきれない程です。その中でも、蒸し菓子と言われる和菓子は、饅頭や外郎、蒸し羊羹などが代表的なものになります。蒸し饅頭は、江戸時代になって庶民の間にも広まったようです。それまでは、饅頭の餡に使う砂糖は高級品とされており、身分の高い将軍や大名しか口にすることができませんでした。饅頭が丸い理由をご存知でしょうか。全てが丸く収まるようにとの思いが込められているからです。結納や披露宴のお持たせに、饅頭が使われることが多いのはそのような理由があります。外郎も全国各地で作られていますが、その起源は外郎薬に似ていたからという説と、外郎薬を献上した際の口直しの和菓子だったという2つの説があります。外郎の有名なところでは、名古屋や京都、小田原や山口などがあります。また、羊羹というと練り羊羹がお馴染みになっていますが、ルーツをたどると、日本における羊羹の最初は蒸し羊羹でした。慶長4年(1599年)に初めて駿河屋の岡本善右衛門によって練り羊羹が作られたといいます。蒸し菓子の特徴や利点は、出来立てが美味しいということです。蒸し上がったばかりの饅頭の味は格別です。

和菓子の蒸し菓子・饅頭の作り方のコツ

シンプルそうに見える饅頭ですが、意外に作るのに苦戦するのも饅頭です。特に餡を均等に包んでいくのが難しいものです。また、饅頭の種類に山芋やつくね芋、大和芋などをすりおろして作る薯蕷饅頭があります。薯蕷饅頭は饅頭の中でも特に高級とされていますが、それだけに作るのも少々手強い饅頭になります。口当たりが良く、食べては美味しいのですが、挑戦するには敷居が高い饅頭かもしれません。そんな薯蕷饅頭を美味しく作るコツをお伝えしていきます。薯蕷饅頭は、芋の力で膨らませる饅頭のため、粘りが重要になります。材料になる芋を選ぶ際は、肌のきれいなものを選びます。黒ずんでいると、饅頭の仕上がりが汚くなってしまいます。擦り下ろした芋に砂糖を加える時は、3~4回に分けて混ぜていきます。但し、芋は擦り過ぎると粘りが無くなり、水っぽくなります。そうなると膨らまなくなってしまうので、擦り過ぎには注意が必要です。ここがポイントです。次に粉を合わせていく作業ですが、粉の上に擦った芋をのせ、まぶしては押しを繰り返します。練るのではなく、押して混ぜ混んでいきます。これが第2のポイントです。また、生地が温まると上手く膨らまない場合があります。手の熱で生地を温めないように、素早く混ぜます。餡を包んで行く際に、包んでいるもの以外はラップをしておきます。生地の乾燥を防ぐためです。勿論、包み終わったものも、ラップをかけておきます。これが第3のポイントです。蒸す前に軽く霧を吹くと割れにくくなりますよ。是非試してみて下さい。

和菓子・観光地などの蒸したて饅頭が味わえる店

【有喜堂本店】東京八王子

高尾山口駅近くで、店頭で熱々蒸したての「高尾まんじゅう」を販売しています。白と茶の饅頭があり、白はこし餡。薄茶色の方は粒餡が入っています。セルフのお茶もあります。

【吉田屋】神奈川県川崎

川崎大師の近くに和菓子店があります。店頭でせいろ蒸し販売をしています。酒饅、抹茶饅、玄米饅、黒糖饅、桜饅、よもぎ饅、肉まんなどもあり、種類が豊富です。どれを食べようか迷ってしまいます。

【本家ちちや】群馬県草津

店頭のせいろ蒸しで、白と茶の2種類の饅頭です。白の饅頭は栗餡と小豆餡の二層になっています。1度で2つの味が楽しめるというものです。茶饅頭は黒糖を使った粒餡です。草津温泉に行ったら、熱々の饅頭を食べたいですね。

【極楽饅頭】大分県別府

別府八湯の鉄輪温泉エリアにある極楽饅頭は、シンプルな饅頭です。ひと口大の小さな温泉饅頭で、柔らかいのが特徴です。よく温泉饅頭にある茶饅頭ではなく、白の饅頭になります。温泉の蒸気で蒸される熱々饅頭は、小粒なのでつい食べ過ぎてしまいそうです。

その他にも、全国には数えきれない程の蒸したて饅頭が食べられる和菓子店があります。やはり、蒸したての饅頭は最高ですね。