スイーツの語源と和菓子

そもそもスイーツと言う言葉は女性誌から生まれた俗語で、主に洋菓子(ケーキなどの甘いお菓子)を指しています。イギリス圏でお菓子やデザートをsweetと言うことが語源のようです。スイーツは単にsweetの複数形になります。日本では当初、パティシエが大人向けのお菓子を意味して使っていたと言います。2005年に入り、女性誌からスイーツのブームが始まりました。お菓子メーカーなどもそのブームにあやかったため、スイーツという言葉が定着していきます。雑誌に影響された女性が、お洒落な感じがするからと、甘いお菓子をスイーツと呼ぶようになりました。和菓子も近年では和スイーツなどと呼ばれています。テレビでも普通にスイーツという言葉が使われています。因みにイタリアのドルチェは、イタリア語で優しいとか甘いといった意味です。イタリアでは甘いお菓子のことや、女性を褒める言葉でもあります。

和スイーツとは?

今や和菓子のことを和スイーツと呼ぶようになりました。スイーツが一般的になった現在、特段の違和感も感じません。コンビニスイーツ、お取り寄せスイーツなど、洋菓子も和菓子も一色くたになっています。ただ、昔ながらのお饅頭やどら焼き、お団子などの和菓子は、和スイーツと呼ばれないことが多いようです。和スイーツの定義として、ケーキなどに餡や抹茶、きなこなどの和の食材を使っていることです。確かに餡は古き時代から和菓子の代名詞のようなものでしたが、抹茶はカテキンなどお茶に含まれる成分から人気が出てきました。お茶=和風のイメージが根強いこともあるのでしょう。クリームあんみつや抹茶パフェなども、立派な和スイーツです。和菓子に生クリームやバターを使えば、和スイーツになってしまうようです。その辺りの線引きがあやふやで非常に難しいところです。

和スイーツを実現しているパティシエ

パティシエの辻口博啓氏は、金沢の和菓子屋の3代目に生まれました。跡取りの辻口氏がパティシエを目指した切っ掛けは、小学校3年生の時に友人の誕生会で食べたケーキでした。自分もこんな美味しいケーキを作りたいと思ったのが始まりです。地元の高校を卒業後、上京して住み込みでフランス菓子の勉強をします。修行を始めた時の初任給はなんと45,000円でした。23歳の時に、最年少で「全国洋菓子技術コンクール」に優勝します。その後も数々の大会で優勝を果たしました。約10年の修行を経て、念願の自分の店を自由が丘にオープンさせます。現在は故郷石川県の優れた素材を積極的にお菓子に取り入れ、地元の特色を出した和とスイーツの融合をコンセプトに、和スイーツを作っています。揚げ浜式塩田で精製された天然塩や、竹の繊維で栽培した能登竹米などもそうです。また、加賀棒茶といった和の素材をお菓子に取り入れています。兼六園の雪吊りをイメージしたお菓子「YUKIZURI」も和スイーツと言えるでしょう。バウムクーヘンには能登金時(サツマイモ)を使用したり、金沢の伝統工芸の金箔をあしらったりしています。食べて美味しい和スイーツだけではなく、見て楽しめる和スイーツも実現しています。