ゆべしはもちっとしたやわらかい食感がおいしい伝統的な和菓子です。しかしゆべしといっても日本全国で味や作り方が異なります。今回は代表的なゆべしの種類と自宅で簡単に作れるゆべしのレシピをご紹介します。

柚子を丸ごと使った丸柚餅子

石川県の輪島で古くから作られているのが丸柚餅子(ゆべし)は柚子を丸ごと使うゆべし。柚餅子の名前の由来にもなっている柚子の中身をくりぬいたところに砂糖やしょうゆ、おろした柚子の皮を混ぜた餅を詰めてじっくり蒸します。これで完成でないのが丸柚餅子のすごいところ。なんとそのあと半年以上乾燥させて風味をギュッと凝縮させます。

仕上がった丸柚餅子は深いあめ色でしっかりした食感でとても見た目はお餅だなんてわかりません。スライスしてそのまま食べたり炙って香ばしさを増したり蒸して柔らかい食感に戻して食べます。

東北地方で愛されるくるみゆべし

くるみゆべしや宮城県や岩手県などの東北地方で愛されているゆべし。黒糖に香ばしいくるみが入った四角いゆべしは何と言ってもくるみの香ばしさがポイントです。ゆべしに入れることが定番だった柚子が東北地方では手に入りずらかったために代わりにくるみを入れたというのが始まりです。

ほんのり香るしょうゆとくるみのカリッとした食感の相性もたまりません。正方形にカットされたゆべしの周りには粉雪のようなフレーク状のオブラートが付いているのも特徴です。

薄く白い絹衣のような備中ゆべし

岡山県で作られるゆべしはその昔松山藩主に献上された柚子を使った餅菓子がはじまりです。餅米に砂糖や水あめ、そして柚子の皮で風味を付けて時間をかけて練り上げて作られます。

他のゆべしと違いい色のついていない砂糖を使うため白い絹衣のような仕上がりです。しょうゆや黒砂糖が入っていないことで柚子の風味を使いやすいゆべしです。

くるみゆべしの作り方

ゆべしの中でも材料が手に入りやすく家庭でも簡単にできるくるみゆべしの作り方をご紹介します。

【材料】
白玉粉…100g
黒砂糖…120g
水…120㏄
水あめ…15g
しょうゆ…大さじ1
くるみ…40g

【準備】
オーブンでくるみをローストして粗めに刻む。
バットに片栗粉(分量外)を茶こしでふるう。あればオブラートのフレークを敷いておく。

【作り方】
1.水に水あめ、しょうゆ、黒砂糖を入れて良く混ぜる。黒砂糖が溶けない場合は軽く温める。
2.白玉粉を耐熱ボウルに入れて1を少しずつ入れながらしっかり混ぜる。
3.ラップをかけずに600wの電子レンジで2分加熱してゴムべらでよく混ぜる。さらに電子レンジで一分加熱してくるみを入れて混ぜる。
4.さらに1分電子レンジにかけて混ぜ、型に流す。上からも片栗粉を振って同じ厚さにのばして固める。固まったら好みの大きさに切って完成。

【ポイント】
ローストしてきざんだくるみの細かい皮は餅に入ると口当たりが悪いので取り除いておきましょう。黒砂糖は粒が大きく溶けにくいためしっかり溶かしましょう。何度かに分けてレンジにかけることでむらなく餅状にすることができます。カットしたゆべしの断面にも片栗粉をまぶすことでくっつくのを防ぎます。