和菓子の饅頭(まんじゅう)は何種類あるの?

世代を超えて誰にでも親しまれているのが饅頭(まんじゅう)です。ふわふわの皮の中にはたっぷりの餡が入っていて、あの美味しさはたまりませんね。饅頭(まんじゅう)を大別すると、「蒸し饅頭」と「焼き饅頭」に分けられます。「蒸し饅頭」は皮で餡を包んで蒸したものです。餡は実に多種に亘っていて、小豆餡(こし餡・粒餡)、うぐいす餡、ごま餡、小倉餡、黄味餡、ゆず餡、栗餡、味噌餡など他にも数多くあります。皮も小麦粉、米粉、そば粉、かるかん粉、葛などがあります。「焼き饅頭」は代表的なもので、栗饅頭やカステラ饅頭があります。饅頭(まんじゅう)の種類は全国に数えきれない程あり、和菓子は作る職人の数だけ種類があると言われているようですが、納得できますね。

和菓子には日本三大饅頭(まんじゅう)がある

饅頭(まんじゅう)には、日本三大饅頭があるのをご存知でしょうか。どの饅頭(まんじゅう)も歴史があり、長きに亘って人々に愛され続けています。そのひとつ目は福島県の「薄皮饅頭」です。「薄皮饅頭」は温泉饅頭のルーツとされていて、嘉永5年(1852年)に福島県郡山で茶屋を開いた『柏谷』が出したのが始まりでした。黒糖を混ぜ合わせたこげ茶色の皮が特徴で、餡がたっぷり詰まっています。『柏谷』の創業以来の理念「旅人の心を癒す」は今も変わらず守られています。ふたつ目は東京の「志ほせ饅頭」です。「志ほせ饅頭」は、日本に饅頭(まんじゅう)を伝えた『塩瀬総本家』の初代、林浄因がはじめて作りました。『塩瀬総本家』は1349年創業の老舗和菓子店で、「志ほせ饅頭」は大和芋をすり下ろして皮に入れた薯蕷饅頭です。そして3つ目は岡山県の「大手まんぢゅう」です。「大手まんぢゅう」は天保8年(1837年)創業の和菓子店『伊部屋』で作られました。「大手まんぢゅう」の菓子銘は、岡山城の大手門付近に店があったことから付きました。「大手まんぢゅう」は甘酒の風味が特徴です。

お祝いの和菓子「子持ち饅頭」と「五色饅頭」

「子持ち饅頭」は慶事菓子として作られる、縁起物のビッグサイズの饅頭(まんじゅう)で、和菓子店によっては「蓬莱山」などという菓子銘が付けられています。「蓬莱山」とは中国の伝説の山で、不老不死の仙人が住んでいると言われています。蓬莱島とも呼ばれ、よく美術品などにも描かれています。因みに、東京の老舗和菓子店の『虎屋』では、「蓬が嶋」という菓子銘になります。大きな饅頭(まんじゅう)の中に小さな饅頭を入れて、子宝祈願もしています。結婚式の引き出物にも使われている饅頭(まんじゅう)です。小さな饅頭がカラフルで、おめでたい席にぴったりの饅頭(まんじゅう)になります。一方「五色饅頭」は、金沢に古くから伝わる和菓子で、「五色生菓子」とも言われ、婚礼の祝い菓子として振る舞っています。五色は森羅万象をイメージした「日月山海里(じつげつさんかいり)」を表しています。1600年(慶長5)年に、前田家三代藩主利常の妻、天徳院(徳川2代将軍秀忠の娘珠姫)が金沢へお輿入れのとき、御用菓子屋の樫田吉蔵に作らせたのが最初と言われています。歴史を経ても今なお作り続けている、伝統の和菓子たちです。