和菓子は食べても美味しいですが、食べるのがもったいないほどきれいで目で見ても楽しめる和菓子もたくさんあります。特に和菓子は日本特有の季節の移り変わりを表現したものが多く、きれいさの中に四季を織り込んでいる日本の風情を感じるものも多いです。

きれいな和菓子「練り切り(ねりきり)」

練り切りの基本的な作り方は、白あんにつなぎとなる粉を混ぜ合わせて練り、その練り切りあんにいろんな色をつけて切ったり組み合わせたり細工をして植物などの形にきれいに仕上げたものです。つなぎとなる部分は地方や作る人によって様々です。一般的に関東ではつなぎに求肥(ぎゅうひ)、関西では小麦粉やつくね芋が使われます。和菓子職人が作る本格的な練り切りあんを家庭で作るのは難しいですが、白玉粉を用いて家庭でも簡単に作れる方法もあります。

練り切りとは生菓子の中でも上等で格の高いお菓子である上生菓子のひとつです。生菓子には並生菓子もありますが、上生菓子となる基準は食材で、白小豆がその高級食材として扱われます。白小豆は生産量が限られている大変貴重な食材のため、上生菓子でも手亡(てぼう)とよばれる白いんげん豆が代用して使われることもあります。

きれいな和菓子「琥珀羹(こはくかん)」

琥珀羹と聞くと何のことか分からないかもしれませんが、寒天を溶かして砂糖や水あめを加えたお菓子です。錦玉羹(きんぎょくかん)とも呼ばれます。錦玉羹は琥珀羹とほぼ同じ意味で、地方やお店によって呼び方が違うだけです。

琥珀羹は羹という漢字から羊羹を想像しますが、琥珀羹は寒天の透き通った透明である特徴を活かして作る和菓子です。透明感がとても涼しげなことから夏場によく見かけるきれいな和菓子です。金魚をかたちどった練り切りを入れて寒天を流し込んでまるで金魚が泳いでいるかのようなきれいな琥珀羹や、夜空をイメージした星を散りばめたような琥珀羹もあり、季節を超えた楽しみ方もされています。

琥珀羹を乾燥させることで、表面に砂糖を含んだ寒天がしゃりしゃりとしている干菓子として扱われる干琥珀(かんこはく)・琥珀(こはく)もあります。表面だけ乾燥していて中身は寒天ですので、外はしゃりっと中はぷるっとした食感が楽しめます。

きれいなお菓子「金平糖(こんぺいとう)」

一般的な色鮮やかできれいな和菓子といえば金平糖があります。金平糖は氷砂糖で出来ています。氷砂糖に水を加えて煮詰めたものを銅鑼(どら)と呼ばれる回転する釜で熱しながら、ザラメを入れてさらに甘い蜜を少しずつかけて、という作業を1~2週間繰り返すことで、独特な角が少しずつ出来あがります。

金平糖のきれいな色は角が出来た後に付けられることがほとんどです。角が出来た後に色のついた蜜をかけて、さらにコーティングとして無色の蜜をかけることもあります。

金平糖は干菓子で、さらに保存食としても扱われます。通常でも1年程度日持ちがしますが、湿気が少ない場所など条件が良い場所では、10年も20年も保存することができます。

まとめ

ここでは色鮮やかできれいな和菓子をいくつがご紹介しましたが、このほかにもシンプルな色づかいできれいな和菓子というのもたくさんあります。きれいかどうかは作った人が判断するのではなく、それを見たり食したりした人が判断するものです。きれいと思ったあなたの心が一番きれいという言葉があるように、色んな和菓子のきれいさに気づく心も大切にしたいです。