自宅にある乾物や果物で作る簡単でヘルシーなおやつを御紹介します。

乾物で作る人気のおやつ

保存がきく乾物は毎日のおやつ作りに重宝します。豆類などは、ただ煮豆にするだけではなく、おやつには短時間でできる炒り豆が多く用いられます。煮豆でしたら甘辛く煮詰めた熊本の「座禅豆」や、炒り大豆を砂糖醤油で絡めた福岡の「儀助煮」、炒りたての熱い大豆に醤油をかける伊勢の「ジャー豆」、炒り大豆を小麦粉と水で捏ねて焼いた岐阜の「こぼく豆」など、大豆を作ったおやつが全国各地にたくさん見受けられます。
沖縄では麩がよく食べられています。もともとは薩摩を通して東北の車麩が沖縄に伝わり、夏場に保存が効く乾物として重宝しました。黒糖蜜に絡めたり、油でドーナッツ風に揚げればフレンチトーストのような味わいです。近江地方の「丁字麩」も、醤油を塗って焼くだけで煎餅風の美味しいおやつになります。
おやつによく使われる乾物として、忘れてはならないのが寒天です。羊羹や寄せ物の材料として、おやつだけでなく精進料理などにも多く使われます。てんぐさ、オゴノリなどを、煮溶かして固めたものがところてんですが、寒天はこれを凍結乾燥させたもので、原料は海藻です。
寒天の特徴を活かしたものにみつ豆や牛乳かんなどがあります。

煮豆の作り方

【材料】
金時豆…500グラム
砂糖…400グラム
塩…少々

【作り方】
1.豆をよく洗い、たっぷりの水にひと晩つけます。
2.水ごと火にかけ煮たったら弱火にして煮ます。
3.豆が柔らかくなったらザルに上げ、茹で汁は残しておきます。
4.鍋に豆だけを戻し、半分の量の砂糖と茹で汁2カップを入れて火にかけ、弱火で煮ます。
5.砂糖が溶けたら甘さをみて、好みの甘さになるよう残りの砂糖を調整して加え、塩も加えて10分ほど煮ます。

車麩のドーナッツの作り方

【材料】
車麩…1本
卵…1個
牛乳…1カップ
小麦粉…1カップ半
粉黒糖…大さじ2杯
揚げ油…適量
シナモン…少々

【作り方】
1.卵、牛乳、小麦粉、粉黒糖をボウルに入れて、よく混ぜ合わせて衣を作ります。
2.車麩を2~3センチの輪切りにします。
3.車麩を一つずつ衣につけながら170~180℃の油で揚げます。
4.キツネ色に揚がったらお好みでシナモンを振りかけて頂きます。

果物で作る人気のおやつ

果物は手を加えずにそのまま食べられる最高のおやつですが、収穫時などは保存のために砂糖で漬けたり、干したり焼いたりして日々のおやつに活用します。
柿は日本在来のもので、生食のほか干し柿によく利用されます。作り方は様々で、山梨では皮ごと薄く輪切りにしてザルに並べて干す「切り干し」という製法があります。また、柿の甘さを利用して、宮城では渋皮の皮を煎じたものを餅につけて食べたり、福島では小豆と煮てお汁粉にしたりと、ユニークな調理法がたくさんあります。
柑橘が豊富な九州では、夏みかんや大きなザボンなどの砂糖煮が作られます。晩白柚などは皮の外側だけを除いて砂糖で煮詰めたり砂糖をまぶしたり、食材を無駄にすることなく使い切る工夫が生きています。また金柑の甘煮は煮汁をお湯で薄めて飲めば風邪の予防にもなります。柚子の皮を砂糖で煮詰めた大分の「柚子練り」なども保存食を兼ねたおやつです。
金柑の甘煮は風邪薬ですが、腹薬になるのが梅の甘露煮です。砂糖で三日三晩煮詰めた福岡の甘露煮は、酸っぱい梅をいかに美味しく頂くかという工夫を凝らしたおやつです。酢と砂糖に漬けた山形の酢梅は、梅が甘く柔らかくなり美味しく食べられるほかエキスも飲み物として夏バテ予防に最適です。東北では梅干しに砂糖をかけてお茶請けにしたり、砂糖漬けや紫蘇漬けにする家庭もあります。

酢梅の作り方

【材料】
青梅….2キロ
氷砂糖…1キロ
酢…700CC

【作り方】
1.保存用のビンは熱湯消毒して水気を取り、乾燥させます。
2.梅は洗って布巾でふき、完全に水気を切ります。
3.青梅は針や竹串で数カ所穴を開け、梅酢を出やすくしておきます。
4.ビンに梅、氷砂糖、酢を入れ、密閉して冷暗所に置きます。

梅酢は半月後から使えるようになります。水や牛乳、炭酸水で割ると美味しい夏の飲み物になりますが、実がかぶるくらいの酢は残しておいて下さい。
実は2~3か月後から食べられます。

郷土のおやつの数々は如何でしたでしょうか。
工夫と愛情があれば身近な素材も絶品のおやつに変身します。
それぞれの御家庭ならではの優しいおやつ作りを、是非お楽しみ下さい。