和菓子はヘルシーとされる時期がありました。砂糖だけではなく生クリームやバターをたっぷり使った洋菓子はカロリーが高く、それに比べて小豆や砂糖や小麦粉など原材料が殆ど脂肪を含まない和菓子は低カロリーなので身体に良いとされていたのです。
確かにカロリーだけで見れば、和菓子は洋菓子に比べて低カロリーですが、糖質オフが推奨される今、栄養素の殆どが糖質である和菓子は、必ずしもヘルシーなお菓子とは言えないのかもしれません。
しかし、和菓子をはじめお菓子を頂く時の幸福感は心を和ませるものであり、あんこの主成分となる小豆はタンパク質やビタミンが豊富な栄養価の高い食べ物です。
大事なのは適量を守ること、そして少しでも身体に優しい原材料を選ぶことなどではないでしょうか。
有名店の老舗の和菓子も良いけれど、たまには身体に優しい材料を使って、お家で手作り和菓子を愉しんでみませんか?
材料の選び方と、身体にやさしい和菓子のレシピを御紹介します。

身体にやさしいお菓子作りの材料の選び方

身体に優しい和菓子を作るには、膨張剤以外の添加物は使わず、素材もできるだけ国産を選びます。

粉類
和菓子の小麦粉は国産100%を選びましょう。香りや風味が違います。また、葛桜や葛饅頭を作る時の葛粉、わらび餅を作る時のわらび粉は、じゃがいもやさつまいもなどの他のでんぷんを混ぜているものがあるので、できるだけ「本葛粉」「本わらび粉」と表示されているものを使用したいものです。ほかに精製していない全粒粉小麦粉や玄米粉を使う時は、酸化しやすいので保存に注意しましょう。
甘味料
家で作る和菓子は、精白された砂糖ではなく天然の甘みを使いたいものです。おすすめは米飴と甜菜糖です。米飴は米を大麦麦芽で糖化させ煮詰めて作る水飴です。主に餡の甘みに使います。甜菜(サトウダイコン)から作られる甜菜糖は精製された砂糖に比べてミネラルやオリゴ糖を多く含み、身体を冷やさない甘味です。精製されていないので仕上がりに色がつき、白い大福などには向きませんが、コクがあって美味しい和菓子が作れます。
膨張剤
生地を膨らませて軽く仕上げるために、身体に優しい膨張剤を使います。ベーキングパウダーはアルミニウムフリーのものを使いましょう。重曹はベーキングパウダーより膨らむ力が強く、独特の風味があります。

素材の味や甘みを引き出す塩は、精製塩ではなく国産の自然海塩がおすすめです。
小豆
色が濃く、ツヤの良い国産のものを選びましょう。「大納言」は粒が大きく皮が柔らかいので粒餡に、豆の味が濃い「小豆」は漉し餡に向きます。
雑穀、もち
もち米の他に雑穀を加えることで色や味に変化がつき、栄養価も高まります。手作りの和菓子に是非利用したい素材です。

素朴で美味しい手作り和菓子の作り方

わらびもち
【材料】
本わらび粉…75グラム
水…350CC
甜菜糖…8グラム
米飴…7グラム
自然塩…少々
きな粉…80グラム

【作り方】
1.本わらび粉に水を少しずつ加えて溶き、甜菜糖、米飴、塩を加えて混ぜます。
2.1を鍋に入れて中火にかけ、木べらで底を掬うようにゆっくりかき混ぜます。
3.全体が透明になったら、さらに5~6分練り上げます。
4.きな粉をふった流しかんに移し冷蔵庫で冷やします(長く入れすぎないように注意しましょう)。
5.きな粉をふったまな板にあけ、表面にもきな粉を茶漉しで降って、2センチ角に包丁で切り分けます。
6.器に盛ってきな粉をまぶし、お好みで蜜をかけて頂きます。

くりきんとん
【材料】12個分
栗…450グラム(可食部300グラム)
米飴…75グラム
水…40CC
自然塩…少々

【作り方】
1.栗は洗って45分ほど蒸します。
2.蒸し上がった栗を包丁の先で二つに割り、渋皮は入れないように注意しながらスプーンで中身を取り出します。
3.2を裏ごすかフードプロセッサーにかける。
4.3に米飴と水と自然塩を加えて滑らかになるまで混ぜます。
5.4を鍋に入れて弱火で練ります。
6.小分けにして冷まし、12等分します。
7.布巾またはラップの上に6をのせて茶巾に絞ります。

原材料を自分で選べることが、手作りの和菓子の良いところです。
できるだけ自然の素材を使いながら、身体に優しい和菓子作りを始めてみましょう。