和菓子の特徴はなんといっても季節をあらわしているものが多いということがあります。この地球上のどんな国よりもこの日本は四季の移り変わりがとても風情であることから、日本人の和の心は季節の移り変わりと共にある言っても過言ではない程です。日本では季節と言っても春夏秋冬だけでなく、同じ夏でも初夏、真夏、晩夏と分けられたり、二十四節気として一年を二十四に分ける分け方もあります。そういった季節の移り変わりを表現した和菓子は期間限定で販売されることによって、またこの季節が来たというだけでなく、またこの季節を迎えられたという生きている実感のようなものを得られる感覚に近いのかもしれません。

季節をあらわした和菓子の種類

季節をあらわした和菓子は二種類に分けることができます。それは、桜餅や栗きんとんなどの「その時にしか手に入らない季節の素材を使った和菓子」と、練り切りなどの「素材は一年を通して手に入るもののその時にしか作られない季節を表現した和菓子」です。しかし最近では夏の野菜のきゅうりが温室で育てられるなどして一年中食べられるため、きゅうりが夏の野菜だと知らない子どももいるほど季節感を超えてしまっている世の中でもあります。和菓子はそんな今の世の中に左右されることなく、お店や職人のこだわりによって季節感を崩すことなく店頭で季節の和菓子を見ることができます。例えば真冬にスイカの練り切りを和菓子屋さんで見かけることはないはずです。それは日本人の和の心が昔から引き継がれていることの証拠でもあるでしょう。

春の和菓子の種類

「桜餅」春と言えば桜です。桜を表現した練り切りやきんとんもありますが、桜餅は桜の葉っぱを使っているのでその時にしか手に入らない季節の素材を使った和菓子として春を告げる和菓子です。

「いちご大福」いちごは冬からスーパーなどでも並びはじめますが、いちごの季節は春です。大福の中に春の旬のいちごが丸ごとひとつ入ったいちご大福はその甘酸っぱさと餡子の甘さが絶妙なバランスを引き出してくれます。

夏の和菓子の種類

「わらび餅」わらび餅は透明感のある和菓子ですので、夏の暑い季節にぴったりな和菓子です。きな粉をかけたり黒蜜をかけたり好みや気分によって味を変えられる楽しみもあります。

「水羊羹」羊羹には色々な種類がありますが、水分量の多いこの水羊羹は夏には欠かせない和菓子です。甘い物を食べたいけど蒸し暑い夏だからあっさりしとしたいときには水羊羹は食べやすい和菓子です。

秋の和菓子の種類

「栗きんとん、いもきんとん」味覚の秋とも呼ばれる秋は美味しい物がたくさんありますが、栗やいもは和菓子には欠かせない材料です。とくに素材の味をそのまま引き出した栗きんとん、いもきんとんは女性や子どもに特に喜ばれる和菓子です。

「栗まんじゅう」栗まんじゅうは栗がまるごとひとつおまんじゅうにはいったものや栗をペースト状の餡子にしたものが入ったものがあります。中でも卵黄とみりんなどでつやのある栗の形をイメージしたものは見た目もかわいらしく心がほっこりする和菓子です。

冬の和菓子の種類

「ぜんざい」冬は練り切りで白うさぎをイメージしたものなど雪の白さをイメージしたものが多いですが、ぜんざいの中の白玉団子やお餅の白い色も雪を連想させるもので、温かいぜんざいを部屋の中で食べながら外の雪を眺める瞬間は格別なものを感じます。

まとめ

季節をあらわした和菓子の種類はこの他にもたくさんあります。和菓子屋さんをよく見てみると季節によって様々な商品が入れ替わるので見ているだけでも楽しくなります。そういった季節の移り変わりを感じとって後世まで引き継ぐことが出来るような日本人の和の心を持ち続けたいものです。