大阪府・くるみ餅

「くるみ餅」は昔から大阪府にある和菓子です。その起源は室町時代まで遡ります。堺は貿易港として栄えていましたが、とある一件の和菓子屋が輸入作物を塩味で味付けして、茶菓子を作ったのがくるみ餅のルーツとされています。お餅を大豆の餡で包み込み食べることから「くるみ餅」と命名されました。その後、ルソンによって砂糖が日本に輸入されるようになりました。それがきっかけで現在の甘いくるみ餅になりました。また氷を用いてかき氷をかけて食べる「氷くるみ餅」も明治時代に誕生しました。

兵庫県・栃餅のぜんざい

一見ぜんざいのように見えますが、普通のぜんざいのように白玉が入っているわけではなく有馬の栃餅が入っています。栃餅は深山より収穫した実を木灰で何回かあくを抜きます。そうしてほろ苦いもちと甘いぜんざいが絡み合いながら完成します。毎年11月1日から栃の実がなくなる8月の盆過ぎまでごろが旬とされています。

和歌山県・あんぽ柿

日本有数の柿の名産地である和歌山県で作られるのが「たねなし柿」の渋柿です。丁寧に干して完成させるだけでなく、干し切ることなく50%前後の水分を残したものを「あんぽ柿」と呼びます。程よく水分が残っているため、実が半熟のようにトロッととろけてやわらかく、柿本来の甘さを味わうことができます。和菓子の元になったと言われる物の1つで、現在は1つ1つ丁寧に包装されています。そのまま食べて柿本来の甘さを堪能するも良いですが、凍らせてシャーベットのようにして食べるのも美味しく食べる方法の1つです。

奈良県・わらび餅

奈良県はわらびもちの原料であるわらび粉の名産地です。わらびの根のデンプンを使って作るわらび粉をお湯で練り餅状にして食べるというのがわらび餅になります。現在は通年で購入して食べることが可能ですが、本来は春の和菓子とされていました。また現在では夏に好んで食べる人が多く、夏の風物詩になっています。独特な弾力と食感をしており、口の中に入れるとプルプルと水々しい食感を堪能することができます。他にはない独特な食感の良さのおかげで多くの人が好んで食べる和菓子になりました。

京都府・ひなあられ

おなじ「ひなあられ」でも関東と関西では指すものが違います。関東のひなあられは米から作る軽くて甘いお菓子です。それに対して京都を中心とした関西圏では餅を炙ったあられ菓子を指します。直径1センチほどの大きさで、一般的には塩味系で味付けされており、醤油や海苔、エビなどで味付けされています。平安時代に貴族の間で雛遊びが流行し京菓子の銘菓が考案したというのが発祥とされています。宮中では小さいものを「ひな」と呼んでいたことから「小さなあられ」という意味で「ひなあられ」と名前が変わりました。その言葉が江戸時代に庶民の間で使われるようになり、現在のひな祭りに発展したのではないかとされています。今では行われることはなくなりましたが、平安時代の貴族たちはひな遊びをする際に菱餅を小さく砕き、炙ったりしていました。名古屋も関東圏のひなあられと関西圏のひなあられとは異なる形状をしています。事実、名古屋のひなあられは俵のような形をしています。