石川県・金沢和菓子

加賀百万石の文化が強く現代でも残る金沢は京都や松江とともに「日本三大菓子処」のひとつとされています。茶の湯文化の発展とともに干し菓子や上生菓子を主にした数多くの銘菓が誕生しました。そしてこれらの菓子は季節の変わり目や祝辞や儀式等に用いられ、正月には「福梅(剣梅鉢も模倣した紅白の最中)」や桃の節句には「金平糖」などが食べられていました。金沢はこのような文化が今でも根強く残っており、地域住民がいかに文化と和菓子を重宝しているかが伺えます。因みに、市内では定期的に和菓子を満喫することができるお茶会や職人と同伴で行える和菓子作りの体験会が定期的に行われています。

福井県・くずまんじゅう

福井県の若狭や小浜を中心に作られているのがくずまんじゅうです。上中町の熊川くずでこしあんを包み込んだ清涼感溢れる夏の和菓子です。もちろん通年で食べることができます。江戸時代、くずは胃腸に効果がある漢方薬として使われていました。そのため夏場の弱った体には最適といえる和菓子だったのです。練った透明なくずを杯に投入し、餡をつつんで冷やすという製造方法を使っています。プルンとしたのどごしと口の中に広がるほのかな甘みは他では出すことができないでしょう。特に若狭のくずは「日本三大くず」と言われており、そのくずを使用した「くずまんじゅう」は自然本来の味を生かした小浜の代表的な名物です。

富山県・富山干し柿

霊峰医王山の麓にある福光町は県内最大の干し柿の産地です。豊かな自然の恩恵を受け省くまれた三社柿は天日干しで作られる自然食品です。程よい歯ごたえと天然由来の甘みに魅了される人はとても多く、遠方から購入するためだけに富山県を訪問する人も少なくありません。秋から冬にかけて山から吹きすさぶ西風がこの干し柿に特有の甘みをもたらします。食物繊維やビタミンが豊富で消化を手助けたり、毒消しの作用もあります。またタンニンが多く含まれているため、二日酔いや血圧の上昇を抑える効果があります。甘味としてだけでなく体のバランスを整えてくれるのも人気がある理由の一つと言えます。

石川県・五色まんじゅう

この「五色まんじゅう」は5種類の生菓子を詰め合わせた一品になります。金沢では婚礼の式等の祝いの席でふるまわれている菓子です。御饗宴(ごきょうえん)菓子と呼ばれたりします。5種類のまんじゅうは「日月山海里(じつげつさんかいり)」を表現していると言われています。「月」は白い皮のまんじゅうです。「里」はいがらです。こしあんを餅で包み込み、さらに黄色を色付けするために蒸したモチ米をまぶしたものです。「海」はひし形の餡入り餅で、一列に並べることによって波を連想させます。「山」は丸い形の蒸し羊羹で、豊作を願掛けした水田を表しています。

福井県・ショコラdeようかん

福井県では冬の寒い時期に水羊羹を食べるのが一般的です。その中でも2013年9月21日に販売が開始された「ショコラdeようかん」は越後大野の新名物として誕生しました。小豆あんとチョコレートは和洋折衷の組み合わせで子供からお年寄りまで幅広い層から支持されています。和菓子のとしてはまだまだ新勢力で歴史も浅いですが、これから福井県を代表する和菓子になることは間違いありません。