日本の伝統ある和菓子の中でも、シンプルな味だけれど隠れた人気のある落雁というお菓子をご存知でしょうか。
これは落雁粉と飴を混ぜたお菓子で、見た目も型を使い作られているため非常に可愛らしく美しい造形のものを多く存在します。
口に入れるとすぐにほろっと崩れてしまい、和菓子特有の上品な甘さが身体に染み渡るお菓子で、お茶の席では欠かせない和菓子です。
この記事では、そんな落雁についての豆知識や製法についてをご紹介いたします。

落雁の由来

この名称は、近江八景の一つである「堅田の落雁」にちなみつけられたという説と、中国の軟落甘の軟が欠落して呼ばれているという説があります。
室町時代に日本に伝わったお菓子で、その製法が中国の軟落甘という小麦粉を水あめなどで練り固めて乾燥させた菓子に基づいているためそのような説が生まれました。
基本的な作り方は蒸して乾燥させた米粉などを使い、これに水あめや砂糖を加え方にはめて乾燥させるというものです。
他にもそこから様々な派生が生まれ、米粉ではなく大麦を引いた粉を使って作る「麦落雁」や、大豆と砂糖を固めて作る「豆落雁」などが存在します。
江戸時代に中国から日本に再び軟落甘が上陸した際には、口砂香(こうさこ)と呼ばれ、少し製法は変わりましたが落雁の一つとして、今も主に長崎で食べられています。

自宅で作れるレシピ

落雁が簡単に自宅で作れるというレシピもご紹介いたします。
必要な材料は「和菓子用の米粉10g・和三盆糖26g・砂糖と水を混ぜたもの小さじ1・着色料」です。着色料はお好きな色を選んでください。
この砂糖水は着色料を溶かすために使うので、作る前にあらかじめ混ぜておいてください。そして本来の落雁ならば木製の型を使いますが、100円ショップでも売っているシリコンの型でも作ることができます。
まず、和三盆をふるいにかけてから、砂糖水を少しづつ加えていき全体に混ざるようにしてください。それに米粉を加えて全体的に混ざったら裏ごししてください。
握って形が残る程度湿っていれば大丈夫です。いよいよ型に詰めていきますが、まず型にはけを使って米粉をまぶしましょう。まぶしたら一度逆さにして余分な粉を落としてください。
落としたら次は先ほどの生地を型に詰めます。指やスプーンの背などを使って押していってください。詰められたらオーブンを100度に設定して3分から10分程度焼き、乾燥させます。
いい塩梅に焼きあがったら冷ましてからゆっくりと型抜きしてください。割と細かい形でも抜くことができますので、お好きな型を使っていただけます。
これをアレンジして複数の色の生地を作りグラデーションを付けたり、本格的な木製の型を使うことで、よりお店の味に近づかせることができます。
抹茶やハーブを使って全く別の風味を足したり、果汁を使いフルーティな味の落雁を作っているお菓子屋さんも多く存在しますので、和菓子独特の素朴な味が少し苦手だという方でもきっとおいしくいただけるかと思います。

さいごに

「日本三銘菓」と呼ばれるお菓子があるのですが、その三つ全てに落雁が選ばれております。これは国から伝統ある和菓子だと認められている梢子ですね。
そんな落雁も自宅でこんなにも簡単に作れてしまうのですから、まだ食べた事のない方は是非作ってみてください。