ひとことで和菓子とはいっても、和菓子にも種類があります。一般的に和菓子を種類分けすることは難しいと言われています。その理由のひとつは、素材によって種類を分ける方法や用途によって種類を分ける方法など、ちょっとした見方によって種類分けが少しずつ変わってくることがあるからです。様々な見方ができる和菓子の種類を知ることは、こと細やかな配慮を伝統とした日本人の和の心づかいを感じとることのできる部分でもあります。ここでは、和菓子を種類分けする一般的な方法である、和菓子の水分量での種類分けについてご紹介します。

和菓子の水分量による種類分け

水分量のが多いもの(一般的には出来上がり直後に水分を40%以上含んだもの。またはあんやクリームなどを使ったもので、出来上がり直後に、水分を30%以上含んだもの )を「生菓子」、少ないもの(一般的には20%以下のもの)を「干菓子」、その間の水分量のものを「半生菓子」とという種類に分けられます。しかし、例えば同じようかんでも、柔らかい口当たりものは「生菓子」、しっかり固めたのものは「半生菓子」に分類されますので、和菓子の特徴をひとつひとつ捉えながら種類分けを知る必要があります。

和菓子の種類「生菓子」

生菓子の代表的なものは、お餅やおはぎなどの「餅物」、蒸しまんじゅうなどの「蒸し物」、どら焼きやカステラなどの「焼き物」、ようかんなどの「流し物」、ぎゅうひ(白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練った和菓子)などの「練り物」、あんドーナツなどの「揚げ物」があります。基本的には当日に召しあがっていただきたいものなどの保存のあまり効かないものが「生菓子」ともいわれますが、カステラは焼きたてよりも少し時間をおいた方がしっとりと味わい深くなります。水分量が多いものが「生菓子」と種類分けるとわかりやすいでしょう。

和菓子の種類「半生菓子」

半生菓子には、石衣(あんこと水あめなどを練って丸めたものを砂糖の衣で包んだ和菓子)などの「あん物」、最中などの「おか物」、桃山(あんこを白あんと卵黄などを混ぜた生地で包んで焼いた和菓子)などの「焼き物」、ようかんなどの「流し物」、ぎゅうひなどの「練り物」があります。水分量が生菓子より少ないので、生菓子に比べると日持ちがするので、生菓子のようかんと半生菓子のようかんの両方を取り扱っているような和菓子店では、水分量の違いで賞味期限を分けて管理しているところもあります。

和菓子の種類「干菓子」

生菓子とは対となる干菓子には、落雁などの「打ち物」、塩釜(お餅焼いて粉末状にして砂糖や食塩などを混ぜて木型に入れて押して作る和菓子)などの「押し物」、おこしなどの「掛け物」、ボーロなどの「焼き物」、有平糖(普通の飴に比べて砂糖を多く使った飴の和菓子)などの「あめ物」があります。落雁は仏前や神前のお供え物で使われる和菓子で、色鮮やかなものも多いです。水分量の少ない日持ちのするものお供えすることで、より長い間仏様や神様に彩りなどで喜んでいただこうという日本人の和の心づかいを感じとることもできます。

まとめ

このように一般的な和菓子の種類分けには、水分量を目安とした分け方があります。他にも、素材によった分類、調理器具を使った分類、など和菓子職人さんを含めた日本人の和の心づかいによって様々な見方から種類に分けることができます。また、和菓子は地方でも特色が色濃く出ている部分がありますので、地域によった分類もできるでしょう。色んな見方のできる和菓子の種類だからこその楽しみ方もそこにはあるといえるでしょう。