和菓子とは

和菓子は明治時代の開国以前に日本に存在していた菓子のことを指します。これは明治時代の開国の際、西洋の菓子が日本に沢山渡ってきました。チョコレートやケーキ、ビスケット、キャンディーと言った西洋の菓子が日本に入ってきたことに伴い、それまで(明治時代以前)に存在した日本の菓子を和菓子、それ以降に入ってきた西洋風の菓子を洋菓子と区分けされるようになりました。

和菓子の特徴とは

前記の通り和菓子は明治時代以前の菓子のことを指します。しかし、和菓子は日本の力だけで発展したわけではありません。和菓子は遣唐使や南蛮貿易の影響を大きく受けて発展しました。洋菓子と比べて油脂・乳製品・香辛料をあまり使うことがなく米や麦といった穀物類や小豆・大豆といった豆類と砂糖を使うことが基本形です。また、緑茶と一緒に食べると風味や食感や味をより堪能できるのも特徴です。そのため茶の湯とも関係があります。さらに桜餅の「桜」や紅葉饅頭の「紅葉」のように四季を意識して、特定の季節に合わせた食べ方ができるのも特徴です。

和菓子の原点とは

稲作が始まる前の日本人は狩猟や漁で食べ物を確保していました。しかし、それだけでは栄養が不足するため、木の実や果物を食べていました。彼らはこのようにして栄養を得られることを「山の幸」として信仰していました。時代は進み、推古天皇の時代に遣隋使を派遣し中国との交流を始めました。この遣隋使の派遣によって日本に14種唐菓子と8種の唐果子が伝来しました。それまでなかった製法を用いて作られた菓子が和菓子の原点になります。また室町時代に入ると南蛮貿易により南蛮菓子が日本に伝来してきます。この南蛮貿易によりそれまで日本になかった小麦粉や砂糖を用いた製法の菓子が日本に渡ってきました。同時にカステラやカラメル、金平糖などの西洋風の菓子も日本に伝えられました。この南蛮貿易で伝えられた技術・素材によって日本の菓子は大きく発展しました。

和菓子は用途によって変わる

和菓子は時と場所によって用途が変わります。茶の席で使われる菓子を茶席菓子と呼びます。菓子は主菓子と添え菓子の2種類ありますが添え菓子があれば良いとされています。また2、3口程度で食べ切ることができる大きさと茶の味をかき消すことのない味が原則としてあります。また祝儀や不祝儀の引出物として菓子が使われることがあります。祝儀には紅白饅頭・餅菓子が使われ、不祝儀には葬式饅頭が用いられます。蒔きもの菓子と呼ばれる菓子もあります。これは琴や舞踊といった習事の発表会で知人や友人に渡すものとして使われます。さらに縁起菓子という物も存在します。これは縁起物として売られている菓子です。神社の境内等で売られている験担ぎのための菓子です。このように和菓子の中には時と場所で役割がある菓子が存在します。

現代の和菓子について

前記したように和菓子と洋菓子の区分けは明治時代になされました。しかし当時の和菓子はとても値段が高く、庶民には中々手が出せない代物でした。しかし現代ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアで安く買えるようになりました。また、カスタードが入った饅頭や餡を使ったドーナツ、チョコレートを用いた長崎カステラなどのように和菓子と洋菓子を組み合わせた菓子が多量に出回りました。現代は和菓子と洋菓子は並立していると言えます。