和菓子に合う物と言えば即座にお茶と言えるような、この二つは世に広く認知されたコンビですよね。そのために他の飲み物と楽しまれることが少なかった和菓子ですが、実はコーヒーともピッタリ合うのです。

和菓子は基本的に緑茶に合うように作られているはずなのに、何故コーヒーとも楽しめてしまうのか。この記事では、和菓子とコーヒーの相性の関係性についてご説明いたします。

その事実が世に知れ渡ったのは

2016年の10月に東京・味の素ゼネラルフーヅと全国和菓子協会が共同で開催した「コーヒーを用いた和菓子のコンテスト」の表彰式がありました。
これは、日本人の好みに合わせたコーヒーを作るブランド<煎>が、コーヒーと共に和菓子を楽しむということを世に広めるためにスタートされた企画です。
全国の和菓子職人から総数289点の応募があり、厳しい審査を受けたお菓子の中から優勝したものは、福岡県の職人が作った「珈琲まんじゅう 傍ら」というものでした。
不思議な味だが非常にコーヒーと合い美味しく食べられるという審査を受けて、その相性の良さを世間に広めました。

じつはあの名コンビよりも

和菓子とコーヒーの組み合わせは、あの牛肉と赤ワインよりも相性が良いと言われています。
コーヒーと一緒に楽しむお菓子と言えばケーキやチョコレートなどの洋菓子が多く、この結果は実に多くの方が驚かされました。
上記のコンテストを開催し、<煎>を創った会社と味博士が共同で行った味覚の相性分析によると、コーヒーと様々な和菓子を分析した結果、どれも高い数値をたたき出したという。
味覚の相性分析とは、甘味・塩味・旨味・酸味・苦味の5つの基本の味を基に数値化して分析するものです。この数値が85ptを超えると一般的に相性が良いと言われます。
牛肉と赤ワインでしたら94ptとかなりの高数値ですが、逆に白米と牛乳では73ptという結果でした。この数値でしたら相性が悪いと言えるようです。
今回は薄口と濃い口のコーヒーで様々な和菓子と試されましたが、なんとそのどれもが89~97ptの数値でした。
ねりきりやかぶき打などの和菓子は90pt前後でしたが、特に数値が高かったのは、どら焼きとまんじゅうでした。あんこが使われた和菓子は総じて高数値となっています。
これはどうやら、あんこのコクのある甘さとコーヒーの苦味・酸味がお互いを引き立てておりバランスが良く、相性も高くなっているようです。
こう数値化されてしまうと説得力があり、つい人に広めたくなってしまいますね。

このコーヒーに秘密があるのかも

今回相性診断で使用された煎は日本人の口に合うように苦味と酸味を抑えめに、柔らかい味で作られているため、他のコーヒーとは風味も異なる部分が多く、全てのコーヒーに和菓子が合うとは一概には言えません。
このコーヒーを作っているAGFは他にも「ブレンディ」「マキシム」と、普段コーヒーを飲まない人でも名前は知っているようなブランドです。AGFは煎を第3の柱として育てたいと語ります。
これを機会に、コーヒーをよく飲む方は、リラックスする時間には是非和菓子もセットで食べてみてください。意外な相性に気付かせられるかもしれませんよ。