和菓子のくずもちは見た目も涼しげで冷たくして食べるところが夏が旬とされていますが、一年中食べられる和菓子です。また家庭でも簡単に作ることができるくずもちは生活に取り入れやすい和菓子でもあります。

くずもちとは

くずもちとは、くず粉を材料として作られる和菓子で、水で溶いたくず粉を火にかけて透明感が出るまでよく練ったものをバットなどに流し込んで冷やして固めて作ります。くず粉から作られるくずもちは関西でのことで、関東でのくずもちは久寿餅と漢字で書き、材料も作り方も違います。関東のくずもちは、小麦粉でんぷんを材料としています。小麦粉でんぷんとは、小麦粉を1年以上も乳酸菌で発酵させてグルテンを分離させ、そのあとに残ったでんぷんの浮き粉を乾かしたものです。作り方は小麦粉でんぷんを何度も水洗いして蒸して作ります。発酵して作る関東の久寿餅は和菓子のなかでも珍しい作り方です。関西のくずもちも関東の久寿餅もそれぞれ独特の食感があり、お店や作る人によって様々でどちらも好みで黒蜜やきな粉をかけて食べられます。

くず、くず粉とは

くず粉のくずとはマメ科クズ属のつる性の多年草で、紫色の花を咲かせることもあり日本全国でよく目にすることがあります。秋の七草のひとつでもあります。特に奈良県吉野産のくずは良質なことから「吉野葛」として知られています。くず粉はくずの根を叩いたり潰したりして繊維質にして、不純物を取り除くためにきれいな白色になるまで何度も水で洗い、下に沈殿したでんぷんを取り出して乾燥させて粉をつくります。100kgのくずの根から7~10kgのくず粉がとれません。手間がかかることと取れる量が少ないことからくず粉はとても貴重で高価なものとなっています。本物のくず粉を100%使った本くず粉で作られたくずもちは高級な和菓子で、スーパーなどで見かけるくずもちはくず粉意外にもその他のじゃがいもやさつまいもなどのでんぷんとブレンドしたもので作られています。

くず粉の効果

くずと聞くと、くずもちの他にもくず湯など体にいいものも想像します。くずは漢方としても昔から使われ、特にくず湯は風邪をひいたときやひきはじめにと飲むといいと言われるものでもあります。くずはでんぷんですので片栗粉のように水に溶かしてあたためるととろみがつきますが、片栗粉と違ってくずは不毛な土地でも自然と繁殖をしつづけるとても生命力のある植物です。そんな生命力のあるくずは、胃腸の調子を整えてくれる効果や血行をよくして体を温めてくれるという効果があります。また、でんぷんですので体に負担も少なく、ダイエット食品としても人気があります。

くずもちの作り方

<材料>
・本くず粉 50g
・水 200cc

<作り方>
①くず粉に水を少しずつ入れてくず粉を溶かします。
②溶いたくず粉を、裏ごしします。
③小鍋に②を入れて火にかけ、混ぜながら練ります。
④全体が透明になったら火をとめます。
⑤水で濡らしておいたバットに、④を流し入れます。
⑥ラップを被せて押すようにして形を整えます。
⑦形が整ったら、そのまま冷水に入れて冷やします。
⑧冷えたら、バットから取り出して好みの大きさに切ります。
⑨お好みで黒蜜やきな粉をかけて完成です。

砂糖を入れてもいいですが、後から黒蜜などをかけるほうが甘みが強く感じられるようです。お子様などは先に砂糖を入れた方が食べやすいかもしれません。

まとめ

わらびもちと並んで人気のあるくずもちをぜひ家庭でも作ってみてはいかがでしょうか。熱い夏に涼しげなくずもちを食べるのもいいですが、冬にあたたかい部屋やこたつの中でくずもちを食べて体を芯からあたためるのもまたいいものです。