「ホーホケキョ」と鳴くうぐいすは、そのきれいで透き通った鳴き声で春を告げてくれます。茶色がかった緑色の羽を持つうぐいすはまるで寒い冬を超えた植物たちから新しい芽が出ようとしているかのようです。そんな春を告げてくれるうぐいすを表現した代表の和菓子にうぐいす餅があります。

うぐいす餅の歴史

その昔、安土桃山時代天正のころ(西暦1580年ごろ)、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が現在の奈良県大和郡山市の郡山城の城主でした。当時、秀長が兄の秀吉を招いた茶会がありました。その時、菊屋治兵衛というお菓子を作る専属の人が献上したお餅を秀吉が気に入り「うぐいす餅」と命名したことからついた名前だと言われています。当初はつぶ餡を餅で包んで普通のきな粉をまぶしたものでした。

現在のうぐいす餅は、求肥(ぎゅうひ)で作ったお餅で餡子を包んで丸めて、うすい緑色のうぐいすきな粉をお餅全体にまぶしたものです。うぐいすの鳥の形にように端をすぼめて成形したものや丸めただけのものもあります。お餅自体を緑色にしているものもあります。

うぐいすきな粉について

うぐいすきな粉は、青大豆という豆を乾燥させて粉末状にしたものです。大豆の若い時のものが青大豆ということではなく、青大豆は青大豆です。ちなみに大豆の若い時のものは枝豆になります。

また、うぐいすきな粉と聞くとうぐいす餡も同時に思い浮かぶかもしれませんが、うぐいすきな粉とうぐいす餡は粉と餡の違いだけでなく、原料が違います。うぐいす餡は、青えんどう豆という豆を甘く煮て作ります。ちなみに青えんどう豆は若い時に採るとさやえんどう、熟す前に採るとグリーンピースとなります。

うぐいす餅の簡単レシピ

<材料(12個分)>
・白玉粉 100g
・水 150cc
・砂糖 70g
・こし餡 240g
・うぐいすきな粉  大さじ5

<作り方>
1.こし餡を12等分にして丸めておきます
2.求肥を作ります 白玉粉に水を少しずつ加えながら混ぜ、そこに砂糖を加えます
3.2をこし器でこして耐熱容器に入れます
4.3にふわっとラップをかけ、電子レンジで2分程度加熱します
5.4を一度電子レンジから取り出して全体を混ぜ、再度ラップをかけて2分加熱します
6.5を電子レンジから取り出し、全体がなめらかになるまでよく練り混ぜます
7.6が温かいうちに12等分します
8.手にうぐいすきな粉をつけ、丸くのばして餡子を包みます
9.とじ目を下にして両端をつまみ、うぐいすの形にします
10.仕上げにうぐいすきな粉を上からふりかけて完成です

6では家庭の電子レンジによって加熱時間が変わってきますので、耳たぶの固さくらいになるまでを目安に練るようにしましょう。

7~9は生地が温かいうちにすることがポイントです。うぐいすの形にするために、丸く包み込むよりも俵型に成型すると両端をすぼませやすくなります。うぐいすきな粉で作ることがうぐいす餅なのですが、うぐいすきな粉が手に入りにくい場合は手始めに普通のきな粉で作ってみてもいいかもしれません。

まとめ

春を告げるうぐいすに関連した和菓子はうぐいす餅の他にもあります。練り切りを使ってうぐいすを表現したものだったり、うぐいすの形をしたお煎餅もあります。春が近づくと和菓子にうぐいすを表現したものを取り入れてみるのもいいですね。